miromiro07の日記

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9月19日の重大な出来事:メキシコに繰り返された地震の記憶

序章:突如として訪れた悲劇

1985年9月19日、午前7時19分。メキシコシティは、かつてない揺れに襲われました。
マグニチュード8.0震源は太平洋沿岸ミチョアカン州沖。震源地から約350km離れていたにもかかわらず、人口1,500万を超えるメキシコシティに壊滅的被害をもたらしました。

1985年メキシコ地震 - ピニャ・スアレス・アパートメント・コンプレックス.jpg by 米国地質調査所

 

1985年9月19日:メキシコシティ地震

  • 規模:M8.0

  • 死者:10,000人以上(公式発表は約6,000人)

  • 被害:高層ビル、病院、学校の倒壊。市中心部は壊滅的打撃。

  • 特徴

    • 首都に直撃した未曾有の災害

    • 市民が瓦礫を素手で掘り進め「トポス(モグラ)」と呼ばれる救助隊が誕生

    • 政府の無力さが露呈し、市民社会が政治的に覚醒

    • 建築基準の見直し、都市防災意識の高まり

この地震は単なる自然災害ではなく、「社会のあり方を変えた地震」として歴史に残りました。

1985 年 9 月 19 日、メキシコの地理情報サービス (USGS) の地域情報。by米国地質調査所 

 

  • 2017年9月19日:32年後の悪夢

    • 規模:M7.1

    • 死者:360人以上

    • 被害:学校や集合住宅が倒壊、首都圏を中心に広範囲で被害。

    • 特徴

      • 1985年の地震からちょうど32年目の同じ日に発生

      • 直前に全国的な防災訓練が行われていたため、多くの市民が素早く避難行動を取れた

      • 一方で、訓練直後の本震だったことから「悪い冗談のようだ」と多くの人が語った

 

ココスプレートと北米プレートの断面図。2017年9月19日の地震のおおよその位置が示されている。地図には、沈み込むプレートの頂上部の深さ(キロメートル単位)と断面の位置が示されている。発震機構(ビーチボール図)は2017年の地震震源地を示している。 ヘイズGP、米国地質調査所

 

2022年9月19日:またしても“9月19日”

  • 規模:M7.6

  • 死者:少なくとも2人

  • 被害:西部ミチョアカン州を中心に揺れ。首都でも揺れを観測。

  • 特徴

    • 再び「9月19日」に発生

    • しかも、防災訓練を終えたわずか1時間後地震が起きた

    • 被害は限定的だったが、住民に「この日には必ず何かが起きる」という恐怖心を強く刻みつけた

 

偶然か必然か ― 9月19日の謎

科学的には「9月19日に大地震が集中する理由」は解明されていません。
地震はプレート運動による偶然の産物であり、特定の日付に地震が起こる必然性はないとされています。

しかし、人々の記憶と社会の意識は、数字以上の重みを持ちます。

  • 1985年 → 社会を変えた大災害

  • 2017年 → 記憶を呼び覚まし、訓練の成果を示した地震

  • 2022年 → 「防災の日」が現実の危機と直結することを実感させた

 

まとめ:災害を記憶する国

「9月19日」はメキシコにとって、

  • 悲劇の日であると同時に、

  • 防災意識を高め、市民の連帯を思い出す日

となっています。

繰り返される偶然が、人々に「災害を忘れるな」という強いメッセージを残しているのです。

メキシコ、メキシコシティカンデラリア デ ロス パトスのコレヒドーラ通りにある 1985 年のメキシコシティ地震後の子供たちと人々。