6月8日は、「現代社会の基盤」ともいえる技術を生み出した人物、**ティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)**の誕生日です。
私たちが当たり前のように使っている「インターネットのウェブサイト」──その仕組みを作ったのは、意外にもたった一人の科学者から始まりました。
🌐 “Webの父” ティム・バーナーズ=リーとは?
1955年6月8日、イギリス・ロンドン生まれ。幼いころから科学や機械に興味を持ち、オックスフォード大学で物理学を修めた後、スイスの**CERN(欧州原子核研究機構)**で働くことになります。
研究者たちは情報を共有するのに、バラバラのコンピュータシステムを使っていて非効率でした。
それを見たティムはこう考えたのです。
「どんな機種でも情報を相互に見られる仕組みが必要だ」
💡 Webの誕生
1989年、彼はある提案を行います。それが、「World Wide Web(WWW)」の構想でした。
この3つの柱を軸に、彼は世界初のウェブサイトとブラウザを開発。1991年には世界中にその技術を公開し、インターネットは飛躍的に普及していくのです。」
💡 “あいまいだがエキサイティング”な提案書
1989年、バーナーズ=リーは「情報管理:ある提案」という文書を上司に提出します。
その構想には、後に世界を変える仕組みとなる「World Wide Web(WWW)」の考えがすでに盛り込まれていました。
上司はその文書に赤字でこうコメントを残します。
1989年、バーナーズ=リーは「情報管理:ある提案」という文書を上司に提出します。
その構想には、後に世界を変える仕組みとなる「World Wide Web(WWW)」の考えがすでに盛り込まれていました。
上司はその文書に赤字でこうコメントを残します。
“Vague, but exciting.”(あいまいだが、ワクワクする)
この一言が、のちに「Webの幕開け」となるのです。
📜 世界初のウェブページは“使い方説明書”だった
1991年、世界初のウェブサイトが公開されます。
そのURLは──
そして内容はというと、Webの仕組みやHTMLの書き方、リンクの貼り方など、「Webをどう使うか」の説明書だったのです。
まさに「WebのためのWeb」が最初のページだったわけですね。
🛡️ 特許を取らなかった理由
WWWという革新的技術を生み出したにもかかわらず、バーナーズ=リーはそれを無料で世界に公開しました。もし特許を取っていれば、今のような自由なネット社会は存在しなかったかもしれません。
「Webは人類のためのものであり、囲い込むべきではない」
その哲学は今も、情報の自由やオープンアクセスの理念として受け継がれています。
🌍 現代につながる使命
その後も彼は、ネットの自由と倫理を守るための活動を続けています。
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「万国ウェブ財団」設立
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「契約のためのウェブ(Contract for the Web)」という行動指針の提唱
私たちのネット利用が、公平でプライバシーを守られたものであるように、彼は今も最前線で働いているのです。
💬 みなさんへの問いかけ
もしティム・バーナーズ=リーがWebを発明していなかったら、私たちの生活はどうなっていたと思いますか?
スマホもSNSも、動画も検索もなかった世界──想像できますか?
ぜひコメント欄であなたの考えを聞かせてください!